現在、全国エコファーマーネットワークでは
 主として以下のような活動を行っています。

(1)環境保全型農業のレベルアップ推進
 全国各地で先駆的な取組を行っているエコファーマー達が連携して、平成22年9月に「全国エコファーマーネットワーク」を設立した。 組織の活動方針は、年に2回程度開催する幹事会で決定しており、事務局は「一般財団法人日本土壌協会」が引き受けている。幹事会では、環境保全型農業を取りまく情勢の変化に対応した活動内容や行事計画を検討しており、昨今は環境保全型農業を一層レベルアップしていくための特別栽培農産物の生産拡大に重点を置いている。そのため、「エコファーマー全国交流会」「エコファーマーネットワーク通信」、「ホームページ」(www.eco-farmer.net)を通じ、技術力、経営力の高い先進的農家からの技術習得や相互研鑽の機会を多く持つように努めている。

(2)エコフアーマー全国交流会の開催
 全国の先駆的な取組を行っているエコファーマーが交流を通じてさらにレベルの高い技術力、経営力を相互研鍛する場として、地域を持ちまわりする方式で「エコファーマー全国交流会」を毎年開催している。 平成29年度には7月11日(火)13:00から12日(水)12:30にかけて、宮城県大崎市において、農政改革や米政策の大幅な変革期における環境保全型水田農業のあり方に焦点を当てた講演やパネルディスカッションからなる「講演会」や「情報交換・交流会」、「現地研究会」を開催した。

(3)農林水産省「消費者の部屋」への出展協力
 平成29年度秋季において、農林水産省の消費者の部屋での「環境に貢献するエコファーマーの活動」の特別展示に協賛して、全国エコファーマーネットワークの活動や会員達の取組状況のパネル展示及び農産物や加工品、環境保全型農業に役立つ資材等の展示並びに環境が改善された水田で発生する水生動物の展示等を行うこととしている。

(4)エコファーマーネットワーク通信・ホームページによる情報発信
 エコファーマー通信は、概ね1カ月おきに発行しているが、生産者会員及び賛助会員に対する情報提供を強化するため、会員だよりや環境保全型農業のレベルアップ研鑽のための見学・相談受付、行事等のご案内など内容の充実を図っている。また、随時参考情報を送付している。

(5)ネットワークシンボルマークの利用
 平成25年1月から、全国エコファーマーネットワークのシンボルマークの利用を始めている。マークの利用方法は、農産物や農産加工品への貼付のほか、包装容器への貼付、包装用紙、名刺での利用となっている。 今後、会員の生産する農産物の安全性、付加価直を一層高め、質の高い農産物にするような取組と相侯って、このマーク付きの農産物等の拡大と有利販売に繋がる取組の検討が課題である。

(6)オーガニック・エコ農産物のマッチングフェア等の活用
 28年度から開始された「オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築事業」の一環として行われる「消費者・実需者等理解増進活動支援事業」では、複数地域において生産者の販路確保・拡大のため商談や交流を目的としたマッチングフェアが開催されるので、これらの情報を会員に紹介して、希望者が参加できるように支援していく。

(7)土壌診断を通じた営農改善の推進
(一財)日本土壌協会では、農作物の収量、品質改善を図るための独自の土壌診断方法を用意している。これは、一般に行われている土壌診断より割安で農家の満足度も高いものの、手間がかかり多くは引受けられない状況であるが、優先的に対応するようにしている。 また、(一財)日本土壌協会が事務局をしている「土づくり推進フォーラム」(全国エコファーマーネットワーク会員は参加費割引)の案内とともに、協会が実施している土壌医研修会の開催案内を行っている。